タバコはさまざまな病気の原因に骨粗しょう症
骨粗しょう症 ― タバコが骨折リスクに影響します
骨粗しょう症は、骨がもろくなって骨折しやすくなる病気で、女性に多く、年をとるほど患者さんの数は多くなります1)。骨粗しょう症で折れやすい骨は、背骨、脚の付け根、手首、腕の付け根ですが、骨折・転倒は要介護となる原因の第4位です2)。
骨粗しょう症に関する骨折(骨粗鬆症性骨折)のリスクとなるのは、骨の強度の目安となる骨密度の低下、骨折の経験、過度の飲酒、ステロイド薬の使用、カルシウムの摂取量不足などありますが、タバコも骨粗しょう症のリスクになるといわれています3)。
タバコを吸う人の骨密度は低下しているといわれており、女性では閉経後の骨密度が吸わない人に比べて低下していました4)。
タバコを吸う人では、骨折のリスクが吸わない人の1.84倍近くになります5)。しかし、禁煙した人の骨折のリスクは、吸わない人の1.38倍程度、特に男性では1.11倍程度になるといわれています5)。
骨粗しょう症による骨折を防ぐためにも、禁煙を考えてみてはいかがでしょうか。