タバコによる害
健康影響に対する知識を
正しく持とう
タバコの煙には、200種類以上の有害物質が含まれており、依存性の強いニコチンやタール、一酸化炭素がよく知られています。ほかにも、50種類以上の発がん性物質が含まれており、肺がんなどのがんを引き起こすほか、受動喫煙のリスクも高まります1)。タバコに含まれる有害物質や発がん性物質は、あなたの健康を奪うだけでなく、家族や友人、職場の同僚など、あなたの大切な人の健康も奪います。
またタバコを吸うか吸わないかの違いで、余命に影響するかもしれません。なんとなくわかってはいるけどやめられない…タバコの実態や具体的にどんな健康被害があるのか、正しい知識を身につけてみませんか。
1) Mackay, J. et al. : The Tobacco Atlas 2nd ed. American Cancer Society : 34, 2006
余命にも影響する、タバコの健康被害
タバコの煙には、5,300種類の化学物質が含まれています1)。その中には、200種類以上の有害物質が含まれ、発がん性物質は50種類以上にのぼります!なかでも依存性の強いニコチンやタール、一酸化炭素がよく知られています。
「タバコを吸うと余命が短くなる」という話は、よく耳にします。では、どういう影響があって、具体的にどれくらい余命が短くなるかを知っていますか?
1) Rodgman, A. et al:. The Chemical Components of Tobacco and Tobacco Smoke Second Edition. Rodgman, A. Perfetti, T. A. editors. Boca Raton, FL: CRC Press, 2013;xxix‒xciii.
加熱式タバコだからタバコじゃない?
さまざまなタイプの加熱式タバコ。タバコとはどう違うの?タバコじゃないから安全?
日々種類が増え、デバイスが進化しているからといって、健康に影響がないとは言い切れません。
加熱式タバコには、どんな特徴があるのでしょうか。
大切な人の健康も奪う受動喫煙
自分の意思とは関係なくタバコの煙を吸い込んでしまう「受動喫煙」は、タバコを吸わない人を、がんや脳卒中、虚血性心疾患、呼吸器疾患などの危険にさらします。さらに、子どもにいたっては、胎児のときから健康被害を受けています1)。
あなたの健康だけでなく、知らず知らずのうちに大切な人の健康も奪ってしまう可能性がある受動喫煙。具体的にどんな影響があるのか知っておくこともマナーのひとつです。
1) 喫煙の健康影響に関する検討会編:喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書 平成28年8月
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000172687.pdf 2022/7/6参照
さまざまな病気のリスクに
タバコに含まれる多くの有害物質や発がん性物質は喫煙者本人だけでなく受動喫煙で周囲の人の健康を奪い、がんや脳卒中、COPDや呼吸器疾患など、さまざまな病気との因果関係があると言われています1)。
喫煙習慣を改めることは難しいかもしれませんが、禁煙することで病気のリスクが低下することも報告されています2)。
病気へのリスクに対する知識を正しく持って、健康について考えてみませんか?
1) 喫煙の健康影響に関する検討会編:喫煙と健康 喫煙の健康影響に関する検討会報告書 平成28年8月
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000172687.pdf
2022/7/6参照
2) Brunnhuber, K. et al.: Putting Evidence Into Practice: Smoking Sessation. BMJ Pubilshing Group: 5, 2007 [L20071227005]
ご存知ですか?ニコチン依存症
タバコの有害物質は健康に影響がある、とはいえどうしてやめられないのでしょうか。
ニコチンは危険薬物のヘロインやコカインよりも依存の危険が高く、しかもニコチン依存症になってしまうと、使用を中止するのは非常に難しくなります。いつでもタバコをやめられると思っていたのに、なかなかやめられないのは、このニコチン依存症が原因かもしれません1)。
1) Royal College of Physicians: “4. Is Nicotinea drug of addiction?” Nicotine Addiction in Britain. A Report of the Tobacco Advisory Group of The Royal College of Physicians. Royal College of Physicians of London: 83, 2000