タバコによる害

タバコはさまざまな病気の原因に喘息

喘息 ― 大人も子どももタバコで悪化します

タバコは、アレルギー疾患の発症にも関与しています。とくに、タバコが喘息を誘発し、悪化させることはよく知られています。喘息は、気道が慢性的に炎症を起こしている病気で、長引く咳や息がゼイゼイするなど苦しい症状が続き、悪化すると日常生活に支障をきたします。

もともと喘息患者は、気道に炎症を起こしているわけですから、タバコを吸えば、気道の炎症はさらに悪化します。しかも、喫煙者本人だけでなく、受動喫煙者の喘息症状も悪化させます。受動喫煙を受けている子どもでは、治療薬の使用回数が増えているという報告もあります。

喘息は、アレルゲンとなる物質を除去して上手に付き合えば、健康な人と同様の生活を送ることができます。アレルゲンであるタバコをやめれば、健康な生活に近づくことができます。

Rabinovitch, N. et al.: J Allergy Clin Immunol 121(6):1365, 2008