STEP3禁煙外来について学ぶ

禁煙外来Q&A

実際に禁煙外来って一体どんなところ?
自分は受診対象者なの?という疑問や
病院での治療方法や、スケジュール、お金の話…
気になるあれこれを解決して禁煙に挑戦してみませんか?

禁煙外来・治療について

禁煙をしてみたい、禁煙外来も気になる。
でも自分が行くべきなの…?行ってもいいの?
「病院」と聞くだけで緊張してしまう…
周りに聞けないお悩みを
まずはチェックしてみましょう。

自分が禁煙外来治療の対象者なのかがわかりません。

以下の条件を満たした場合、健康保険等を使った禁煙治療の対象となります。

  1. ニコチン依存症の判定テストが5点以上
  2. 35歳以上の者については、1日の喫煙本数に喫煙年数を掛けた数が200以上
  3. ただちに禁煙を始めたいと思っている
  4. 禁煙治療を受けることを文書で同意している

まずはどんなことでもお医者さんに相談してご自分にあった禁煙方法を見つけませんか?
過去に健康保険等で禁煙治療を受けていても、一年以上経っていれば再度健康保険等を使って禁煙治療を受けることも可能です。お近くの禁煙外来を受診してみましょう。

厚生労働省保険局医療課長 歯科医療管理官連名通知 診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について 保医発0305第1号(令和2年3月5日)
日本循環器学会、日本肺癌学会、 日本癌学会、 日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第7版:2020

加熱式タバコは禁煙外来の対象ですか?

加熱式タバコの煙には、紙巻タバコと同様に、ニコチンやさまざまな有害物質が含まれています。※1
複数の医学会が、加熱式タバコの能動喫煙・受動喫煙の影響に関する懸念を各学会ホームページで公表しています。禁煙したい意向があれば、加熱式タバコ・紙巻タバコ問わず、まずは一度相談してみましょう。

※1: Uchiyama, S. et al.: Chem Res Toxicol 31(7) : 585-593,2018

禁煙外来の治療方法がわからないので不安です。

医師があなたの禁煙をサポートする禁煙外来では、ニコチン依存症と診断された場合、禁煙治療プログラムが開始されます。禁煙外来は総合病院のほか、内科や循環器科、婦人科、外科、心療内科、耳鼻咽喉科など、さまざまな診療科で行っています。医師は経過を見守る中で、離脱症状への対処方針の指導など、禁煙をサポートしてくれます。

禁煙外来がある病院数はどれくらいあるのでしょうか?

禁煙外来は、日本全国、全都道府県にあり、総合病院のほか、内科や循環器科、婦人科、外科、心療内科、耳鼻咽喉科など、さまざまな病院やクリニックで診療を受けることができます。
また通院の一部をオンラインで行う病院もあります。ここからお近くの病院の検索をしてみましょう。

費用・スケジュールについて

健康保険が使えるってホント?
禁煙外来ってどのくらいの時間がかかるの?
イメージだけで決めつけず、
検討してみてください。

治療の費用が気になります。どれくらいかかるのでしょうか?

禁煙外来は保険診療が適応される場合があります。
診察と薬代を含めて約1万3,000〜2万円ほど。
前に禁煙外来で失敗していても、1年たっていればまた保険診療が受けられる場合があります。

日本循環器学会、日本肺癌学会、日本癌学会、日本呼吸器学会:禁煙治療のための標準手順書 第7版:2020

禁煙外来は長い戦いのイメージ。どのくらいの時間がかかるのでしょうか?

禁煙外来の治療は、12週間の中で診察を5回受けます。
初回の診察では、ニコチン依存症の有無をチェックし、健康保険等を使った禁煙治療ができるかどうかを調べます。可能な場合は治療スタート。
健康状態を確認したり、ニコチン切れになったときの対処法などのアドバイスを受けることができます。プログラム終了時には禁煙を続けていく自信が芽生えるでしょう。

一度受診をしたことがあるひとは、もう対象外なのでしょうか?

環境や体調の変化によって、再度喫煙をしてしまうこともあると思います。
禁煙はなかなか1回で成功とは行かないものです、諦めずにそういう時こそお医者さんに相談してみましょう。過去に健康保険等で禁煙治療をしていたとしても、前回の治療から1年たっていればまた健康保険などを使った診療が受けられる場合があります。また、前回の治療から一年経っていない場合でも、健康保険等を使わない治療を受けることができます。

「ニコチン依存症」だと、通院回数や費用など増え続けるのでしょうか?

禁煙治療は12週間が基本です。その間に、診察を5回受けることになります。
治療中最も大切なことは、医師に相談なく中断しないこと。「1度診察を受けたから、あとは自分の力で禁煙できる」と、受診をやめる人がいますが、中断した人の禁煙成功率はきちんと5回診察を受けた人にくらべ低いことがわかっています。お医者さんのアドバイスや薬の処方をきちんと受けて適切な期間で成功を目指しましょう。

平成28年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成29年度調査)
ニコチン依存症管理料による禁煙治療の効果等に関する調査報告書

禁煙の不安について

禁煙に対するイメージは人それぞれ。
きちんと続けていくためにも、
禁煙外来ではしっかり
サポートを受けることができます。

禁煙は苦しいイメージが強く、長続きしないのではないか心配です。

「自分ひとりで禁煙を達成するのはなかなか難しい。」禁煙外来では、あなたの喫煙歴をきちんと把握した上で、禁煙補助薬の処方、治療の経過を見守ってくれます。禁煙中の症状(離脱症状)が起こっても、診察で相談できます。病院やクリニックによっては、途中でオンライン診療を利用することも可能です。まずは一度相談してみましょう。

家族に喫煙者がいます。どのように禁煙をサポートできますか?

一家の健康のためにもご家族が担える役割はいろいろあります。 禁煙外来を一緒に調べてみたり具体的な治療法や日々できるサポート方法が知りたいご家族の方も禁煙外来でお医者さんに相談をしてみませんか?

喫煙歴数十年。
今さら禁煙しても、遅いのではないでしょうか?

呼吸器の機能は禁煙が続いていけば良くなる傾向にあり、数年経つと心臓病のリスクが、また10年経つとガンのリスクが低下すると報告されています。禁煙の開始に遅いということはありません。禁煙できればタバコに縛られた生活から離れられます。健康が気になる方も自分に合った禁煙方法を探してみませんか?

Brunnhuber, K. et al.:Putting evidence into practice:5, 2007
自分の意思でやめられらないのに、禁煙外来を続けることができるのでしょうか。

あなたの周りにもたくさんいませんが?タバコをやめたいけどやめられない人。外国の調査でも、禁煙に挑戦して6ヶ月以上続いた人はわずか1割ほどです。※1
禁煙を続けるのは、あなたが思っている以上に難しいのです。禁煙が続かないのは意志の弱さではなく、ニコチン依存症の可能性があります。まずはチェックしてみましょう。

※1:Centers for Disease Control and Prevention : MMWR Morb Mortal Wkly Rep 60(44) : 1513, 2011 [L20120827022]

監修
京都大学大学院医学研究科 健康情報学
教授 髙橋 裕子先生