STEP3タバコの害について学ぶ

禁煙治療のスケジュールは?

12週間の中で5回診察を受けます

禁煙治療を受けた回数と禁煙成功率の関係

禁煙治療を受けた回数と禁煙成功率の関係

健康保険等を使った禁煙治療の流れをみてみましょう。

禁煙治療は12週間が基本です。その間に、診察を5回受けることになります。

治療中、最も大切なことは、医師に相談なく中断しないこと。「1度、診察を受けたから、あとは自分の力で禁煙できる」と、受診をやめる人がいますが、そうした人の禁煙成功率は低いことがわかっています。

5回の診察をすべて受けた人と、診察を中断した人の禁煙成功率を比べた調査があります。すべての診察を受けた人では、約50%が禁煙を続けており、2人に1人が禁煙に成功しています。一方、初回の診察で中断してしまった人で、禁煙が続いているのは、わずか6.5%でした。

なぜ、診察を中断すると成功できないのでしょうか。それは、中断したことによって、診察で医師のアドバイスや薬の処方が受けられなくなるためです。それだけ、一人で禁煙するのは難しいということですね。ぜひ、医師と一緒に、12週間の禁煙治療を最後まで受けましょう。

初回の診察:ニコチン依存症チェック、禁煙補助薬の説明などを受けます

初回の診察では、ニコチン依存症の有無をチェックして、健康保険等を使った禁煙治療ができるかどうかを調べます。また、あなたの息に含まれる一酸化炭素(タバコの有害物質)の量を調べる検査も行います。

禁煙治療が可能とわかったら、禁煙開始日を決めて、禁煙補助薬の使い方について説明を受けます。また、あなたの健康状態を確認したり、ニコチン切れになったときの対処法などのアドバイスを受けることができます。

  • ※受診する病院や医師によって異なります。

最初の診察で行うこと

受診する施設や医師によって多少異なりますが、おおむね下のようなステップで初回の診察が行われます。

1

ニコチン依存症かどうかチェック!

ニコチン依存症のチェックをして、保険診療を受けられるかどうか確認します。

2

一酸化炭素濃度の測定

あなたの息に一酸化炭素(タバコに含まれる有害物質)がどれくらい含まれているか、確認します。

3

「禁煙開始日」を決定し、禁煙宣言

お医者さんと相談しながら、あなたの禁煙開始日を決定し、「禁煙宣言書」にサインします。

4

禁煙経験の確認とアドバイス

あなたの健康状態やこれまでの喫煙・禁煙歴をお医者さんと確認します。ニコチン切れ症状の対処法など、あなたに合ったアドバイスをもらうこともできます。

5

禁煙補助薬の選択

禁煙補助薬の特徴と使い方の説明を受けて、あなたに合った薬を選びます。

  • (注)健康保険等で禁煙治療を受けられない医療機関もあります。健康保険等で禁煙治療を受けたい方は、事前に医療機関にお問い合わせいただくか、医療機関検索をする際に、保険診療を「希望する」にチェックを入れて検索してください。また、過去に健康保険等で禁煙治療を受けたことのある方の場合、前回の治療の初回診察日から1年経過しないうちは、自由診療となります。

通院2~5回目:禁煙継続のアドバイスや、薬の効果や副作用のチェックを受けます

初回診察から2週間後、4週間後、8週間後、12週間後に診察を受けます。
初診から2週間後以降の診察では、次の4点について確認します。

  1. 1診察:喫煙(禁煙)状況の確認、体調チェックなど
  2. 2一酸化炭素量の測定
  3. 3禁煙を継続するためのアドバイス(ニコチン依存症の対処法など)
  4. 4禁煙補助薬の効果の確認、副作用の対応など

計5回の診察を通じて、禁煙効果を実感できます

診察を受けるたびに、禁煙によって体調や精神状態が変わっていくことを実感できるはず。自分一人では、この実感を得ることはできません。

禁煙治療の流れ

1

通院2回目

禁煙による離脱症状(禁断症状)が続く場合は、医師が一緒に解決策を考えてくれます。初診で行った一酸化炭素の量を引き続き測定します。禁煙ができていれば、一酸化炭素の量は、タバコを吸わない人と同程度の値になります。

2

通院3回目

禁煙によって、体調がよくなるころです。

3

通院4回目

禁煙も安定してきます。体重が増えた人は、医師が食事や運動など、あなたに合った改善策を一緒に考えてくれます。

4

通院5回目

禁煙プログラムの最終回です。ここまで続くと、禁煙を続ける自信がつくはず。ただし、ずっと禁煙を続けていくためにも、自分が禁煙した理由や、タバコの害など、禁煙のポイントをいつまでも覚えておきましょう。

禁煙治療のための標準手順書 第6版(日本循環器学会・日本肺癌学会・日本癌学会・日本呼吸器学会)より作図

「禁煙治療をやり遂げた」という強い自信を持って、これからも禁煙を続けてください。 あなたがいつまでも健康であることが、家族や周囲の人の幸せにもつながります。