>      >      >  メリットだらけの建物内完全禁煙

喫煙対策の基礎知識メリットだらけの建物内完全禁煙

このサイトを紹介する

Check

企業は「建物内の完全禁煙」を

喫煙室内のタバコ煙の濃度は、「喫煙室では防げない受動喫煙の害」図3に示したように非常に高くなります。自分、そして他人の吐いた煙をもう一度吸い込まざるを得ないため、喫煙者自身の健康にとっても最悪な喫煙環境です。
さらに、そのような喫煙室を使用すると、毛髪や衣服に大量にタバコ粒子が付着し、そこから数時間にわたって揮発するガス状物質(残留タバコ成分=タバコ臭)により、周囲の人が不快な思いをするほか、気管支喘息や化学物質過敏症の人では発作が誘発されます※1
喫煙室のデメリットは建物内の完全禁煙で解消されます。他にも、「喫煙しにくくなることで禁煙に踏み切る喫煙者が増える」「休み時間以外の喫煙離席が減り、職場の仕事効率がアップする」といったメリットも期待できます。

では、建物内を禁煙にする場合、喫煙場所は屋外のどこに設置するのが望ましいのでしょうか?
厚生労働省は、「喫煙場所は施設の出入り口から極力離す措置が必要」という基本的な方針を打ち出しています※2。しかし、屋外の喫煙コーナーの風下で測定したところ、17メートル離れていても粉じん計で検知できるレベルの受動喫煙が発生していたことから(図1)、喫煙場所をタバコの煙が全く届かない距離まで建物から離すことは実現不可能な場合がほとんどといえるでしょう。
そのため、敷地内に喫煙場所を設ける場合には、同省の方針のように出入り口から極力離すことはもちろん、どの建物からも離し、かつ人の通る道(動線)からも離さなければなりません(図2)。しかし、現実的には、そのような場所を設定できないため、既に敷地内禁煙を実施している企業も多くあります。

※1 大和 浩:安全と健康 12(9):853, 2011[L20110914021]
※2 厚生労働省健康局 事務連絡 受動喫煙防止対策について(平成22年7月30日)[L20111003004]

図1喫煙コーナーの風下での受動喫煙測定

喫煙コーナーの風下での受動喫煙測定

大和 浩:安全と健康 12(9):853, 2011[L20110914021]より改変

図2どの建物からも離れた喫煙場所

どの建物からも離れた喫煙場所

大和 浩先生ご提供

参考屋外に喫煙室を設置する場合

屋外に喫煙室を設置する場合

大和 浩先生ご提供

半閉鎖式で上部を開放した屋外の喫煙室の事例です。灰や落ち葉などのゴミがたまらないよう下部も少し開けなければなりません。なお、地域により防災上の制限が異なるので、行政官庁、消防署に確認する必要があります。


ページ上部へ