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受動喫煙がもたらす微小粒子状物質「PM2.5」の危険性

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受動喫煙がもたらす微小粒子状物質「PM2.5」の危険性

微小粒子状物質「PM2.5」は大気中に浮遊する粒子状物質のうち粒径2.5㎛以下の微粒子のことで、植物・木材や化石燃料などの燃焼で発生します。
タバコの煙も典型的なPM2.5です。粒径が小さいために鼻腔で捕捉されず気管から気管支へと侵入し、肺胞まで到達して肺や全身の炎症を引き起こします。
PM2.5の濃度が高い地域では、呼吸器・循環器疾患による死亡率が上昇することが知られています。そのため、WHOは大気中のPM2.5濃度について、年間平均値で10㎍/m3以下、24時間平均値で25㎍/m3以下※1に、わが国の環境省も、それぞれ15㎍/m3以下、35μg/m3以下に規制しています※2

一方、室内については、1972年の事務所衛生基準規則で土ぼこりなどの大きな粒子である「10㎛以下の浮遊粉じん」濃度として「0.15㎎/m3以下」という評価基準値※3を現在でも用いています。
しかし、オフィスには土ぼこりはほぼ存在せず、喫煙室内とその周辺の汚染物質の大半は喫煙由来のPM2.5です。つまり、この室内の評価基準値により、室内のPM2.5濃度を0.15㎎(150㎍)/m3という高い値まで許容する可能性があります。この値は、米国環境保護庁により「心肺疾患のある人やお年寄りでは、心肺疾患の重篤化や死亡につながり、一般の人では呼吸器に深刻な悪影響がある」とされているレベルです※4
今後、室内についても、適切な規制値が設けられることが求められます。

PM2.5(微小粒子状物質)の大きさ

微小粒子状物質「PM2.5」の大きさ

日本禁煙学会:受動喫煙ファクトシート2 敷地内完全禁煙が必要な理由:2010 [L20110708150]
(http://www.nosmoke55.jp/data/1012secondhand_factsheet.pdf)より改変
監修:産業医科大学 産業生態科学研究所 健康開発科学研究室 教授 大和 浩先生

PM=Particulate Matter(粒子状物質)

※1 日本禁煙学会:受動喫煙ファクトシート2 敷地内完全禁煙が必要な理由:2010[L20110708150]
※2 環境省:微小粒子状物質による大気の汚染に係る環境基準について(平成21年9月9日、環告33)
※3 厚生労働省:事務所衛生基準規則(昭和47年9月30日、労働省令第43号)
※4 U. S. Environmental Protection Agency:Guideline for Reporting of Daily Air Quality-Air Quality Index(AQI):2006

大和先生インタビュー動画『タバコの煙はPM2.5』


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