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喫煙対策の基礎知識タバコとがんの怖い関係

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アスベストより高い、喫煙による肺がん死亡リスク

タバコが引き起こす病気として最も有名なものは、肺がんでしょう。タバコの煙には64種類の発がん性物質が含まれており※1、肺がんだけでなく口腔がんや胃がん、膀胱がんなど、多くのがんを引き起こすことがわかっています※2
2010年、日本産業衛生学会も、タバコの煙をカドミウムやコールタール、アスベスト(石綿)などと共に「発がん物質第1群」に追加収載しました(下表)。
海外の調査では、肺がん死亡リスクは、喫煙もアスベストの粉じん曝露もない場合に比べて、喫煙では10.85倍と、アスベストの粉じん曝露における5.17倍より高いと報告されています(図1)。
禁煙すれば、肺がんのリスクはもちろん低下し、15年以上禁煙するとリスクは非喫煙者と同レベルになります(図2)。

日本産業衛生学会による許容濃度等の勧告(2010年)

Ⅲ 発がん物質

第1群:ヒトに対して発がん性があると判断できる物質。疫学研究からの十分な証拠がある。
  • エリオナイト
  • エチレンオキシド(酸化エチレン)
  • 塩化ビニル
  • カドミウムおよびカドミウム化合物
  • クロム化合物(6価)
  • 頁岩油
  • 結晶質シリカ
  • 鉱物油(未精製および半精製品)
  • コールタール
  • コールタールピッチ揮発物
  • スス
  • 石綿
  • タバコ煙
  • タルク(石綿繊維含有製品)
  • 2, 3, 7, 8-テトラクロロジベンゾ-p-ダイオキシン
  • 2-ナフチルアミン
  • ニッケル化合物(製錬粉じん)
  • ビス(クロロメチル)エーテル
  • ヒ素およびヒ素化合物
  • 4-ビフェニルアミン(4-アミノビフェニル、4-アミノジフェニル)
  • 1, 3-ブタジエン
  • ベンジジン
  • ベンゼン
  • ベンゾトリクロリド
  • 木材粉じん
  • 硫化ジクロルジエチル
    (マスタードガス、イペリット)

*発がんに関与する物質のすべてが同定されているわけではない。

日本産業衛生学会:産業衛生学雑誌 52:221, 2010[L20110418055]より改変

図1喫煙、アスベストの粉じん曝露の有無別にみた肺がん死亡率比(海外データ)

喫煙、アスベストの粉じん曝露の有無別にみた肺がん死亡率比(海外データ)

方法:アスベストの粉じんへの職業曝露がある男性労働者17,800人を対象に1967~1976年まで追跡調査。また、コントロールとして30歳以上の男性468,688人および女性610,206人を1959~1972年まで追跡調査し、アスベストの粉じん曝露と喫煙が肺がん死亡リスクに及ぼす影響を検討
※各グループの死亡率比=各グループの肺がん死亡率/「ともになし」の肺がん死亡率(死亡率は10万人年当たり)

Hammond, E. C. et al.:Ann NY Acad Sci 330:473, 1979[L20110418003]より作図

図2禁煙経過と肺がん死亡リスク

禁煙経過と肺がん死亡リスク

方法:40~79歳の日本人男性110,002人を対象に実施された3つの調査の
データを統合して解析(平均追跡期間8.5年)

Wakai, K. et al.:Cancer Sci 98(4):584, 2007[L20080828001]より作図

※1 日本禁煙学会編:禁煙学 改訂2版 南山堂:2, 2007[L20111006170]
※2 Centers for Disease Control and Prevention:Surgeon General’s Report-The Health Consequences of Smoking:2004[L20070921030]


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