>      >      >  新日本製鐵株式会社 大分製鐵所(2011年1月取材)

新日本製鐵株式会社 大分製鐵所

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※ 取材当時は「新日本製鐵(株)」でありましたが、2012年10月1日に
旧「住友金属工業(株)」と合併し、 現在は「新日鐵住金(株)大分製鐵所」と
なっております。

従業員の自主性を尊重して喫煙率の大幅低下に成功 新日本製鐵株式会社 大分製鐵所 産業医 油布 文枝先生 会社概要

喫煙率

取り組みの概要

従業員のほとんどが男性である大分製鐵所の喫煙率は、以前は高く、13年前の1998年には56%でした。ところが、各職場の自主的な喫煙対策を産業医・保健師がサポートすることで、毎年着実に喫煙率は低下し、2010年には37.2%に至りました。

取り組み

毎月22日に禁煙の啓発

大分製鐵所では、「禁煙推進学術ネットワーク」の制定に沿って、毎月22日の「禁煙の日」に啓発を行っており、喫煙室の入り口にのぼりを設置するほか、ポスター掲示や構内放送により意識向上を図っています。なお、製造現場の喫煙対策は、それぞれ就労環境が異なるために画一化せず、各職場が安全衛生連絡者を中心に主体的に進めています。なかには「禁煙タイム」を独自に設けた現場もあるそうです。

禁煙啓発ポスター

健康保険等による禁煙治療を提供

製鐵所内の診療所では健康保険を使った禁煙治療も行っています。昨年は54人が禁煙治療を受け、12週間の治療終了時における禁煙継続率は63%でした。健診や禁煙教室で禁煙治療を推奨してきた成果があらわれ、受診希望者は増えてきているそうです。

禁煙教室に加え毎年サポート

大分製鐵所の禁煙サポートの特徴の1つは、保健師による禁煙教室で、禁煙のメリットや禁煙補助薬の解説をしています。さらに毎年1回実施する禁煙サポートのイベントで、1999年に「禁煙コンテスト」として始まりました。これは、禁煙宣言者が職場の管理者や部下に支援者として協力してもらいながら180日間の禁煙を目指すもので、成功率は高かったそうです。その後、成功率が低下傾向になったため、2010年からは、保健師によるメール支援などが毎週受けられる「禁煙サポート」として再始動しています。当所の強みとして、保健師が健康診断の問診、カウンセリングを全員に実施するので、その都度、禁煙の意志の確認・支援ができています。

取り組みによる成果

12年間で喫煙率が大幅に低下

高かった大分製鐵所の喫煙率は、禁煙コンテストなどの取り組みにより毎年着実に低下し、その積み重ねの成果として、12年間で、過半数を超えていた喫煙率は19%も減少し、3分の1強にまで低下しました。今後、新たな取り組み「禁煙サポート」による、さらなる低下が期待されます。

喫煙率の推移

職場禁煙化のポイント

喫煙対策の評価

大分製鐵所での業務は、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Act(改善)のPDCAサイクルに基づいているため、喫煙対策も同様の手法で進めているそうです。各現場が考え、実行した結果や喫煙率は、規定の評価システムに基づき、産業医や保健師、安全衛生担当者により採点されます。高評価の職場は所長表彰されることもあって、さらなる改善につながり、サイクルが向上しています。

禁煙教室では、呼気一酸化炭素濃度を測定

禁煙教室では、講演を聴講するだけでなく、呼気一酸化炭素濃度の測定を実際に体験できます。その結果、喫煙の害を実感し、禁煙を自分の問題として捉える人が多いそうです。「その機会を逃さず禁煙治療につなげられるのは、構内の診療所が禁煙治療を行っていることが大きいです」(保健師 佐藤しのぶさん)。

今ある機会を活かし、プラスαの情報として禁煙啓発

禁煙治療を推奨するときは、突然、タバコをやめなさい、と言っても受け入れてもらえません。「企業では、産業医が話をする機会は多くあります。禁煙以外がテーマのときでも、プラスαの情報として、必ず喫煙の害、禁煙のメリットについて解説しています」と油布先生は語ります。「禁煙の話は、大上段に構えるのではなく、今ある機会を活かすことがポイントです」(油布先生)。

油布先生と禁煙化を進めるみなさん


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