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日立健康管理センタ

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ポピュレーションアプローチで取り組む禁煙支援 日立健康管理センタ 専属産業医 草野 涼先生 会社概要

禁煙外来/禁煙教室 受診者数述べ629名

取り組みへの基本方針

日立健康管理センタは、日立製作所グループの約90事業所、従業員約3万8000人に産業保健サービスを提供しています。平成20年より特定健診開始後、喫煙が積極的支援の区分判定の重要な因子となることにも注目しています。草野先生は専門の画像診断を生かしながら、ポピュレーションアプローチによる禁煙支援に取り組むとともに、関連データを取りまとめて安全衛生委員会に提供することを通して、各事業所の禁煙支援活動をサポートしています。

取り組み

禁煙支援の活動グループを組織

禁煙支援の活動グループとして、「しえんの会(「紫煙」の「止煙」を「支援」する会)」を立ち上げ、10年以上活動してきました。医師3名、保健師4名のほか、カウンセラー、看護師、検査技師、放射線技師、薬剤師、事務担当者各1名をメンバーとして、月1回ミーティングで禁煙外来の進捗状況や成果について情報共有化やディスカッションを行い、様々な禁煙支援活動の中心となっています。大型連休前に年3回実施している禁煙教室は、講義と投薬、グループワークの3本立てで行います。

胸部CT撮影を禁煙指導に活かす

同センタで実施している人間ドックでは胸部CT撮影を行っています。最近増加している慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予備軍であると考えられる肺気腫がみられる場合には、画像を見せながら、禁煙を勧めます。また、異常がない喫煙者にも「異常のない今だからこそ禁煙を」と勧めています。また、肺気腫を指摘された人に、CT画像の詳しい説明や禁煙、呼吸法、予防接種などを指導する「イキイキ教室」受講者にも禁煙教室を案内しています。

禁煙外来を全診療所で実施

2000年から禁煙外来を開設しており、同センタの他、各事業所の診療所でも禁煙治療を受けられるようになっています。定期健康診断などで保健師が個別の面談を実施した折などに、喫煙者には禁煙を勧めています。

●COPD評価結果

取り組みによる成果

禁煙外来受診者における1年後の禁煙成功率は39.0%

日立健康管理センタで行っている禁煙外来の受診者または禁煙教室の受講者は2009年で71名に上り、2000年の開始以来延べ629名が禁煙治療に取り組んできました。昨年1年間における禁煙の3ヵ月達成率(3ヵ月間ひとふかしもしない)は64.1%、1年達成率(1年間ひとふかしもしない)は39.0%と高い成果をあげています。

喫煙する従業員の禁煙への関心の変化

職場禁煙化のポイント

禁煙治療薬・教育・グループワークを組み合わせた禁煙教室で大きな成果

薬物療法・禁煙教育・カウンセリング手法を組み合わせた、複合的な禁煙教室を実施しています。特にグループワークでは、参加者がお互いに支えあう“ピアサポート”が効果的だと考えています。仲間同士で素直にタバコへの考えや悩みを語ることで、和やかななかにも真剣にタバコに向き合う姿勢が見受けられます。その後の禁煙指導は通常の禁煙外来と同様に行うのですが、禁煙教室を入り口にした場合の禁煙達成率は90%と、禁煙外来のみの68%に比べると非常に良い結果が得られています。また、禁煙教室に参加した人はそれぞれの職場に帰ると、今度は周囲の人に禁煙を勧めることが多いことから、継続的に禁煙の方向に動く役割を果たし、結果的に多くの人が禁煙することが期待できます。また、それぞれの職場で職位の高い人に喫煙の害などの情報を伝えることにより、サポーターになってもらうこともあります。

常にタバコを意識した活動を実施

産業保健を進めるなかで、安全、メタボ、メンタル、定期健康診断の問診、雇い入れ健診など、どの活動の中でもタバコを意識した活動を行うよう心がけています。イベントとして一過性のものではなく、継続的かつ着実に続けることが重要と考えています。今後は人間ドックを受診した喫煙者が禁煙を希望する場合、禁煙治療の初回診療を同時に受けられるような取り組みもしていきたいと語る「しえんの会」のメンバーは、継続的なタバコ対策を目指しています。

草野先生と医療スタッフのみなさん


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