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GEヘルスケア・ ジャパン株式会社

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グローバル企業における職場喫煙対策 GEヘルスケア・ジャパン株式会社 産業医 簗瀬 有美子 先生 会社概要

禁煙治療セミナーによる禁煙導入成功率97%

取り組みの概要

東京都日野市に本社を構えるGEヘルスケア・ジャパン(株)では、GE※がグローバルに展開する社員向け健康増進プログラム「ヘルスアヘッド(HealthAhead)」を昨年より全世界で実施しています。普段のライフスタイルや食事、運動といった健康の基本に加え、さまざまな禁煙支援を世界規模で実施しています。

※General Electric Company

取り組み

全国の営業拠点を含む敷地内禁煙を実施

2009年末、米国GE本社からヘルスアヘッドの取り組みとして敷地内禁煙実施がアナウンスされたのを契機に、まず、翌年7月には全ての事業所の建物内の喫煙所を廃止して屋外だけにしました。さらに、わずか8ヵ月後の2011年3月1日からは、本社と隣接する工場など3事業所と全国50ヵ所ある営業拠点の全てで、駐車中の車内も含めた敷地内禁煙を開始しました。

●来客への敷地内禁煙の案内

禁煙治療費を全額補助

敷地内禁煙を実施する前に社員の禁煙をサポートしようと、2010年8月から、同僚や家族を支援者として禁煙に挑戦する「Project RESET」を実施しています。これまでもニコチンパッチの提供などにより社員への禁煙治療支援を行ってきましたが、ヘルスアヘッドの推進により外部の医療機関で禁煙治療を受けた場合も、成功者には費用を全額補助することにしました。また、成功者には社長からの認定書を発行します。その結果、自力で禁煙に挑戦した35人のうち18人が、禁煙治療を受けた42人のうち41人が無事に成功しました。

セミナー形式での禁煙治療を提供

産業医の簗瀬先生は、診療所での禁煙治療を導入し、3回の「禁煙治療セミナー」を開催しました。このセミナーの特長は、レクチャーを受けて禁煙の意欲が高まった機会を逃さず、その場で初回の禁煙治療を開始、禁煙補助薬を処方する点です。また、治療にかかった費用の7割は健保組合、3割は会社が負担し社員は無料と、全面的に支援されます。

取り組みによる成果

34人中33人が禁煙導入に成功

「Project RESET」登録者のうち、「禁煙治療セミナー」に参加して、その場で簗瀬先生による禁煙治療を開始した社員は34人。そのうち、12週間の治療を完了して、その1ヵ月間禁煙を継続していたのは33人と、その成功率は97%でした。「参加者はメールなどで励ましあっていたようで、1人で受診するより継続しやすかったと思います。また、集団で喫煙率を追うことができるなどメリットが多いので、今後も禁煙治療はセミナー形式で行う予定です」(簗瀬先生)。

禁煙治療セミナーによる禁煙導入の成功率

職場禁煙化のポイント

GE本社によるグローバルな取り組み

社員の健康を促進するというGEの取り組みは世界規模で行われており、明確な基準に基づいて推進されています。喫煙対策についても、推進のための教育プログラム、治療支援などを実施しています。2010年のGEヘルスケア・ジャパン(株)における喫煙率は、男性で34.3%、女性で14.3%と過去数年間横ばいでしたが、次回の調査では喫煙対策による低減が期待されます。

敷地外での喫煙マナーを啓発

敷地内禁煙の開始とともに問題となる、社外での喫煙マナー。本社工場前にある広大な公園での喫煙は禁止されていませんが、特にグループでの喫煙は周辺住民からの苦情につながりやすいそうです。「これまでも、従業員の良識に期待しながら、喫煙マナーについて啓発してきました。今後は、もう少し厳しいメッセージが必要になるかもしれませんね」(サービス本部人材開発部部長 秋山実さん)。

喫煙者が「ニコチン依存症だ」と納得できるレクチャー

禁煙治療セミナーでは、レクチャーを受けた喫煙者全員が、その場で禁煙治療を受ける決心に至りました。その秘訣は何かとの問いに、簗瀬先生は「ニコチン依存症の仕組みをうまく伝えて、自分はニコチン依存症であり、根性だけで禁煙するのは難しいと納得してもらうこと。また、会場で呼気一酸化炭素濃度を測定することもポイントです」と教えてくださいました。


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