タバコによる害

タバコはさまざまな病気の原因に男性特有の問題

男性特有の問題 ― ED

EDとは勃起機能の低下のことであり、加齢に加え、精神的、心理的な要因も大きいといわれています。そのほかにも糖尿病や高血圧などの病気が関係していたり、一部の薬剤がEDを引き起こすこともあります。

タバコもEDの一因であることがわかっています。タバコを吸うと、海綿体や陰茎の血管の機能に異常が生じて、勃起機能が低下します。タバコを吸わない人と比較してみると、1日11~20本吸う人は約1.5倍、21本以上では1.65倍と、タバコの本数が多い人ほどEDのリスクが高くなりました。

ある調査では、EDで悩んでいる人の40%がタバコを吸っているそうです。

EDは、パートナーとのコミュニケーションに支障をきたすこともあります。すぐに取り組めるリスク対策として、禁煙にチャレンジしてみてはどうでしょうか?

He, J. et al.:Am J Epidemiol 166(7):803, 2007
Tengs, TO. et al.:Prev Med 32(6):447-452, 2001

喫煙本数別に見たEDのリスク(海外データ)

喫煙本数によってリスクが大幅に高まる
対象:
血管疾患のない35-74歳の中国人男性7,684例
方法:
喫煙とEDについてアンケートにて評価した。
He, J. et al.:Am J Epidemiol 166(7):803, 2007より作図