STEP1タバコの害について学ぶ

タバコはさまざまな病気の原因にCOPD

COPD―最大の原因はタバコの煙です

慢性閉塞性肺疾患(COPD)をご存知でしょうか? 以前は、慢性気管支炎や肺気腫と呼んでいた病気のことです。COPDになると、坂道や階段の昇り降りで息切れをしたり、咳やたんが続いたりします。重症化すると自宅での酸素吸入が必要となり、呼吸不全になって死に至ることもあります。

COPDの原因の90%がタバコの煙です。煙に含まれる有害物質を長期にわたって肺に取り込むことで、肺が炎症を起こすのです。喫煙者の6人に1人がCOPDと診断されていますが、多くの場合、COPDと気づかずに進行しているので、実際は、もっと多くの喫煙者がCOPDであると考えられています。

「最近、息切れがすることが多くなった」という人は、COPDかもしれません。早めに医師に相談しましょう。

COPD患者の余命(65歳男性)

喫煙により余命に大きな差が!!
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GOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)によりCOPDの重症度を次のように分類
0期(COPDリスク群):正常スパイロメトリー、呼吸器症状あり
Ⅰ期(軽度):FEV1/FVC<70%、FEV1≧80%予測値、慢性症状ありまたはなし
Ⅱ期(中等度):FEV1/FVC<70%、50%≦FEV1<80%予測値、慢性症状ありまたはなし
ⅢまたはⅣ期(重度または最重度):FEV1/FVC<70%、30%<FEV1<50%予測値、慢性症状ありまたはなし
FEV1(Forced Expiratory Volume in one second) : 1秒量。息を最大限吸ってから強く吐き出した歳、最初の1秒間で吐き出せた空気の量。
FVC(Forced Vital Capacity) : 努力呼気肺活量。最大吸気からできるだけ早く吐き出した時に計測される肺活量。
FEV1%予測値 : 年齢、性、人種より予測したFEV1正常値に対するパーセント値。
Shavelle, R.M. et al : International Journal of COPD 4(1): 137, 2009 [L20090902003]より改変

喫煙がCOPDによる死亡リスクに及ぼす影響(海外データ)

タバコを吸えば吸うほどリスクは高まる
Kurahashi, N. et al.:Int J Cancer 122:653, 2008 より作図