STEP1タバコの害について学ぶ

タバコが高齢者の寝たきりを増やす?

タバコが「寝たきり」を招く?

喫煙状況別の平均自立期間(男性)

喫煙状況別の平均自立期間(男性)

タバコが体に悪いとわかっていても、タバコを吸う人は、「自分の体のことだから好きにさせて」と言うかもしれません。確かに病気で苦しい人生を送るのは本人です。しかし、実は本人だけの問題ではないのです。タバコを吸う人と吸わない人で、日常的な介護を必要とせず、健康で自立した生活をおくれる期間(平均自立期間)を比べてみると、タバコを吸う人は、吸わない人より4.4年短いことがわかっています。

わが国の高齢化のスピードは著しく、それに伴って介護を必要とする人や寝たきりの人が増えています。厚労省の推計によると、2025年には認知症・寝たきり・衰弱などで介護を必要とする人は、520万人に達すると予想されています。寝たきりになると、本人はもちろん、介護者にとっても、入浴や排泄などの介助に伴う身体的負担や、介護費や医療費などの経済的負担が大きくなります。ですから、健康なうちから寝たきり予防を心がけることが大切です。

寝たきり原因の第1位は脳卒中、第2位は認知症

寝たきりの原因の第1位は脳卒中であり、第2位は認知症です。脳卒中のリスク因子には、高血圧、糖尿病、動脈硬化、タバコなどがあります。タバコは、高血圧、糖尿病、動脈硬化の原因でもあります。また、認知症についても、タバコを吸っていると、アルツハイマー型認知症になりやすいことがわかっています。
寝たきりが続くと、本人だけでなく家族も精神的・経済的な負担が増していきます。寝たきりで家族に迷惑をかけないための第一歩として、禁煙を考えてみませんか?

喫煙が引き起こす病気についてもっと知りたい人は…step2タバコが深く関わる病気について学ぶ

寝たきりとなる主な原因

65歳以上の寝たきり 31万6千人 脳血管疾患37.9% 認知症10.1% 骨折・転倒12.4% リウマチ・関節炎5.5% 心臓病4.7% かぜ・肺炎2.6% 高齢による衰弱15.2% その他10.1% 不明1.5%
厚生労働省大臣官房統計情報部編:平成12年グラフで見る世帯の状況
一国民生活基礎調査(平成10年、11年)の結果から、582,000より改変

骨粗鬆症、糖尿病、COPD、がんも介護の原因に

寝たきりまで至らないものの何らかの介護が必要となる病気として、脳卒中、認知症のほかに、骨折・転倒、糖尿病、COPD、がんなどがあります。これらはすべて、タバコによってリスクが高まる病気です。つまり、タバコをやめることで、これらの病気を防ぐことができれば、いつまでも自分で身の回りのことができ、介護で家族に負担をかけることもなくなります。

高齢になっても元気で毎日を楽しむことができるよう、今から健康な体づくりを始めませんか? その第一歩が禁煙です。

喫煙が引き起こす病気についてもっと知りたい人は…step2タバコがさまざまな病気の原因に!